Photograph 写真

p-18

書籍: 人間の大地 HUMAN LAND
著者: 奈良原一高 IKKO NARAHARA
発行: リブロポート 発行年: 1987年
頁: P.107+11 サイズ:29.4 x 24 x 2cm 状態: A 良い
シルバーペンで「奈良原一高」のサイン有、 経年変化のシミ、帯に破レ
¥30,000 (税込)

1956年の個展「人間の大地」で写真界に鮮烈なデビューを果たした奈良原一高。その後30年の時を経てこの写真集が世に送り出された。「人間の大地 軍艦島:人口の炭鉱島 / 黒神村:溶岩に埋もれた村の日々」。
黒神村の写真のテキストにしびれたので抜粋したい。

『…子供たちはよく働く。小さな身体に余るほどの働きをしなければ村の生活はやっていけない。しかし、子供たちは明るく、何処ででも笑う。 働きと遊びがとぎれなく彼らの一日をとり巻いているのだ。1957年の卒業生は小学校13名、中学校23名。波に洗われて次第に沈みゆく運営にある沖合の燃島、 その小学校の分教場(全生徒20名)の壁には、「ナポレオンはコルシカ島に生まれた」と書かれていた。』
この写真集は極限の生活の中で、働き、喜びを見出し、希望を持って生きる人々の記録だ。

シルバーペンで「奈良原一高」のサイン有、 経年変化のシミ、帯に破レ有。1987年発行と考えると概ね美本。日英語表記。