Painting/Calligraphy/Engraving 絵画/書/版画
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書籍:Gérard GAROUSTE Les Indiennes ジェラール・ガルースト イメージの迷宮
発行:東高現代美術館 発行日:1990年
サイズ: 29.6 x 21 x 0.5cm 頁: P.47
状態: A 良い 経年変化のシミあり。パラフィンカバー付
価格: ¥2,000 (税込)






1990年に東高現代美術館にて開催された「Gérard GAROUSTE Les Indiennes ジェラール・ガルースト イメージの迷宮」展覧会図録。
フランスのカルティエ現代美術財団によって現代フランス美術を代表する作家を海外に紹介する意図のもとに企画された国際巡回展。
当時、東京国立近代美術館の主任研究員だった本江邦夫のテキストの中に、
「さまざまな文脈、歴史的、文化的文脈においてみるとき、ジェラール・ガルースト、この高度に洗練された教養の持ち主は、様々な意味で問題をはらんでいる。
彼はまず、どこにも属していない。エコール・デ・ボザールでアカデミズムを修得した彼は、もともとそれほど前衛的であったわけではないし、そもそも彼からすれば
『前衛はひとつの制度でしかない。』かといって、その古典主義的な素養にもかかわらず、十分に伝統的というわけでもない。こうした徹頭徹尾独立したアーティストは、
本国フランスにおいてすら十分に理解されているとはいいがたい。」
とある。またジェラール・ガルーストの言葉がそのテキストの中で引用されているのでそれもここに記したい。
「ぼくはなにも作りださない。だから(昔の大絵画から)引用ばかりしているようにみえるんだ。すでにみたもの、すでにいわれたものからね、実際、僕は小説家のように仕事をしている。
小説家に文法は作り出せないが、それを操って、統辞法や文章構造を使うことはできる。ようするに、ぼくには絵画を作り出す気などさらさらない、むしろ絵画とたわむれたいのだ。」
日英語表記。