美術雑誌 art magazine
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審美 大正5年 第五巻第一号〜第六号
編集人:田中芳四郎 発行:審美画会 発行日:大正5年1月から6月
サイズ:26.3 x 18.8 x 2cm(6冊分)
状態:B 可 経年変化の変色やシミあり。目立つシミは全体をまとめた表紙と第一號の最初の数ページ。読むには問題ない。
価格: ¥10,000 (税込)
審美 大正5年 第五巻第一号〜第六号。6冊が一つにまとめられている。
編集後記に「本誌は既に創刊第5年を迎へ、益々斯界の権威足らんことを期す。」とあり、気概が感じられる。
一號の表紙は龍で、尾形月耕画並書。
口絵の雲龍の図は(故)田崎草雲筆
神代種亮、石川帛水、本方秀麟、瀧精一、アーネスト・フェノロサ、大倉喜八郎などの錚々たる顔ぶれが文を寄せている。
三本通人という人が「海外に渡りし日本美術」の中に、外国で最も多く日本美術品を所有している美術館やコレクターを列挙している。
例えば、
1.米国ボストン美術館
2.大英博物館
3.巴里ギメエ美術館
4.巴里ルウヴル美術館
3.仏国 ゴンス氏収集品。名品の多いので有名である。
ちなみに、このゴンス氏とはフランスの美術雑誌「ガゼット・デ・ボザール」の編集長だったこともあり、日本美術の最初のスペシャリストの一人とされる人。
また、明治維新以後、海外に移された最も重要なる美術品とその所在も記している。
狩野派たちの画、牧谿、雪舟、光悦、などなど。
「大菩薩峠」の著者・中里介山や、高村光太郎らが「美術教育」について書いている。100年前の人々が考えていたこと、希望していたことが知れる。
果たして彼らの提案・警鐘・願いは、現代ではどうなっているのか?!