Culture 文化芸術全般

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おもちゃ絵 江戸庶民のエスプリとデザイン
著者: 飯沢匡/広瀬辰五郎
発行: 徳間書店 発行年:1974年
状態: A 良い 紙の表紙に破れあり。小口にシミ、見返しに蔵書サインと書き込み一行あり。
¥1,800 (税込)

本書は、江戸末期から続く江戸千代紙・おもちゃ絵の版元「いせ辰」の4代目広瀬辰五郎(ひろせたつごろう)と 劇作家・アサヒグラフの編集長、日本文化への造詣の深い飯沢匡(いいざわただす)による「おもちゃ絵考」。

付録に「志ん板魚釣り堀組み立て絵」があり、巻末に作り方が載っている。

ーこれはよし藤の傑作で、江戸人がいかに緻密であったか、紙全体を無駄なく用いていかに工夫して楽しんだかを、作りながら完成させて理解してください。ー(本書より抜粋)

とある。おもちゃ絵には、こういった自らの手で作るものが多いそうだ。図版多数。 「おもちゃ絵」とはなんぞや?というと、
ーおもちゃ絵は、源をたどれば「絵解き」「おうむ石」ともいわれ、また、お伽草子、仮名草子、浮世草子、赤本、 黒本、黄表紙、紙双紙、絵草子、手遊び絵などにまで関係があって、庶民教育や近世風俗史に幅広く影響を与えてきたのである。ー(本書より抜粋)

付録はよい状態で入っているので、江戸人の遊びを体験してみては?