Culture 文化芸術全般
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書籍:CHINESISCHE UND JAPANISCHE KUNST
ベルリン東洋美術館名品展
編集:京都国立博物館・ベルリン東洋美術館・毎日放送
発行:ホワイトPR 発行年:1991年 サイズ:29 x 22.4 x 1.4cm 頁:P.188 状態: A 良い / 経年変化のやけ、しみ
価格:¥2,750 (税込)
東西ドイツが統合され旧東西ベルリン双方の美術館コレクションがひとつになり日本で初公開された展覧会図録。ベルリンにこんなにも中国・日本の美術品があるとは。
たとえば「邪鬼」鉄製の彫刻で北宋時代(10世紀) のもの。左片膝を立てて右手と顎をその膝に乗せてじっと前を見据えている。体の横に置く左手と今にも動き出しそうな右足指の様子から敏捷さが現れている。世の成り行きをじっと眺めているような、人の行いの善悪を見定めているような、なんとも奥深い作品。他に横山大観の「叭々鳥図(ははちょうず)」薄墨の枝葉の先に眼光鋭く体を膨らませている叭々鳥の息遣いが聞こえてきそうだ。またベルリン大学で美術史を学んだことのある東山魁夷の「霧の山峡」からは、静かで澄んだ空気が流れてくるよう。
188点オールカラー作品写真が収録されている。日独語表記。見応えのある一冊。