真美術書店では、コエランス出版(1993ー2010)の本に力を入れてご紹介しています。コエランスは17年の活動期間に、手にとって味わい深い身近に置いておきたい美術書を10数冊出版しています。陶芸家の本、日本の自然とそこで生み出される造形物の美を撮った写真集、敷居の高い祇園のお茶屋さんの本、小説家の蒐集物など、文化芸術に興味のある方なら面白く読める書籍ばかりです。美しい写真も多数収録されており、自宅の本棚に並べて置いておきたい一冊です。
書籍 :「邪馬台国」岡山・吉備説から見る 古代日本の成立
著者:廣畠輝治
発行: 神無書房 発行年:平成14年(2002年)
サイズ: 19.3 x 13.7 x 1.9cm 頁: P.219
状態: AA ほぼ新品だけれど、経年変化の多少の傷みやスレはあり
¥2,500 (税込)
「私は、いつになるかは分からないが、いずれ岡山・吉備地区から邪馬台国の遺跡が続々と発掘されると信じている。」(ー「結び」より抜粋。)
日本で生まれ育ち、大学時代には東洋哲学を専攻した著者は、
日本の古代史に熱中しながらも、ゴータマ・シッダルタとアレクサンダー大王の東征に魅せられてインドに滞在。以来国外生活が長くなり、在パリのジャーナリストとして活躍。
世界の中の日本を見つめ、日本の役割を考える著者が、古事記・日本書紀などの文献を読み、邪馬台国を探して吉備を歩き、考察をまとめた研究書。
「邪馬台国は吉備にあり、敵国だった大和・狗奴国が吉備を破って日本統一を成し遂げた。
日本の中心は弥生中期が北九州、弥生後期が吉備、古墳時代から大和」
とする「古代日本の成立の三段階説」を提唱。
第二部として「邪馬台国・吉備説 神話篇」がある。