Ceramic 陶磁

c-29

書籍: 陶器 ほめたり けなしたり
ある愛好グループの持寄会の記録

監修:加藤唐九郎/本多静雄/高橋茂 発行:光芸出版 発行日:1974年
頁:P.181 状態:A 良い サイズ:21.5 x 15.5 x 1.8cm
価格:¥3,500 (税込)


ある愛好グループとは本多静雄の提案で生まれた「素玄会」のこと。「フランスにはサロン、イギリスにはクラブがある。名古屋にも気軽に集まって談笑できるサロンのようなものがあっても良いのではないか。」ということで始まったそうだ。 「みんなで語る」場面での加藤唐九郎の博学ぶりに驚く。本書巻頭にある文章がそのまま本書の内容なので以下に抜粋します。

「ひとりの眼 みんなの眼
古美術好きは、買うのも好きだが、見せるのも好き、自慢するもがもっと好きで、ひと様のものにケチをつけるのも好きである。
この本は、そんな人々が八年の間もかかさずに、毎月愛蔵品を持ちよって、ひとりの眼が選んだものを多勢の眼で鑑賞した、ある愛好グループの記録である。
それは、ひとつの骨董をまん中にして、みんなで喜んだり、悲しんだり、怒ったりした人間模様でもある。」

カラー図版6点、モノクロ図版多数。本の状態は、経年変化のカバーの縁の傷み、小口のうっすらとしたシミ、後半20ページほど少し紙にシワがある。全体の印象としては古いが美本。