Ceramic 陶磁
c-38
書籍:四時友遊 鈴木藏展
撮影:田中学而 発行:株式会社 三越 発行日:平成16年(2004年)
サイズ:28 x 22.5 x 0.7cm 状態:A 良い 若干の経年変化のヤケなどあるけれど美本
価格:¥2,200 (税込)




平成16年に日本橋三越本店特選画廊において開催された鈴木藏展の展覧会図録。
「志野」で人間国宝となる。「志野」とは安土桃山時代に美濃で創り出された白いぽってりとした質感の釉薬の焼き物。中国の白磁とはまた違う独特の味わいがある。
特に鈴木藏氏は、この伝統ある「志野」をこれまでの薪を使う窯とは別のガス窯での焼成で作ってみせた。いわば「志野」作りの常識にとらわれず新しい道を歩いた人。
展覧会タイトルにある「四時友遊」は、松尾芭蕉の紀行文「笈の小文」の中の一文「しかも、風雅におけるもの、造化にしたがひて四時を友とす」からつけられたそうだ。
西行の和歌、宗祇の連歌、雪舟の絵、利休の茶においてもみな根底に貫くものは同じで、自然の四季の移り変わりを友とするものだ、という内容のことで、鈴木氏は茶碗にもそれを深く感じると挨拶文に記している。
志野茶碗31点と志野大皿と志野酒器セットの33点のカラー写真掲載。半数以上の茶碗に見込みや高台の写真も添えられている。