Art history 美術史、Art theory 芸術理論 美術理論

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書籍:近代芸術
著者:瀧口修造 発行:美術出版社 発行日:1974年
サイズ:21 x 15.2 x 1.8cm 頁:P.236 状態:A 良い 函、元パラ付き、経年変化の少々のヤケやシミ
価格:¥2,000 (税込)

本書は、絶版になっていた戦前に書かれた本が「美術選書」に加えられて装い新たに1962年に出版されたものの1974年9版。

著者・瀧口修造による序文に「本書の再刊は、失われた足跡をさぐることによって、断続的で衝動的な現象に追われがちな文化の現象に対して、すこしでも持続性をとり戻し、 現在を確かめることに役立つであろうか。」とある。

また針生一郎による解題では、「戦中戦後の急激な情勢の変転にもかかわらず、ここに提起されている問題の重要さ、新鮮さは、以前として失われていない。 二十世紀芸術の動向を原理的にとらえようとするとき、今日も人びとはこの小さな書物以上に、信頼すべき羅針盤をみいだすことができないだろう。」

瀧口修造といえば、マルセル・デュシャンやダダ、シュルレアリストたちと交流があり、彼らの新しい思想や試みを日本に浸透させた人。詩人であり美術評論家。 目次を抜粋すると、「キュビズム論」「ダダイスムの兆候」「抽象芸術論」「シュルレアリスム論」「シュルレアリスム以後」「ピカソの壁画」など。