Art history 美術史、Art theory 芸術理論 美術理論

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書籍:美術館の誕生 美は誰のものか
著者:岩渕潤子 発行:中公新書 発行年:1995年
サイズ:17.3 x 11.2 x 1.1cm 頁:P.224
状態:A 良い 帯の背表紙と紙カバーに少しヤケ、天にシミ数点、折れのあるページ数ページ。全体の印象としては美本。
価格:¥550 (税込)

「私は、日頃、美術館や博物館には、よほどの用事でもない限り、出かけて行かない。(中略)はっきり言って、嫌な印象を持ったことしか無いのである。...」 という日本の美術館・博物館にたいする不満から始まるので、少々戸惑うが読み進めるうちに、さまざまな文献から引いたエピソードや事実から著者の意図することが分かる。
また読み易い文体で読者の集中力を読むことのみで使い果たさせずに、考えられるよう導く。

「博物館・美術館が、西洋の歴史の中では国力を図るバロメーターとして、きわめて重要な地位を占めてきた」
「人文主義こそが、収集行為(コレクション)の学術的な体系化と一貫性を促進させ、啓蒙思想が現れる以前の社会状況の中で、新しい美術館の概念を生み出すことに大きく貢献した」
というように歴史を遡って解釈し、もちろん美術館や博物館重要性を説くもので、日本における改善点も提案している。